パテントレザーの釦ブーツ


パラスパレスの足元を支えてきた釦ブーツに
新たにパテント革が登場します
牛革の表面を樹脂コーティングした
美しい光沢が目を惹く素材です

このクラッシックな靴は
長年ものづくりを一緒にしてきた
株式会社ヴァーブクリエーションの猪俣さんに
つくっていただきました
時間と共に味わいが増すゴート革とスエード革の組合せ
釦の形とバランスなど
私たちのこだわりを込めています

本来は 釦で脱ぎ履きしますが 足入れのしやすさを考えて
ファスナーを着け加えました
釦付はゴム糸を使い しなやかさを持たせています

そして ブラックラピドという足への馴染みがよく
耐久力の優れた製法にしています
これにより 靴底は全て交換出来るようになっていて
猪俣さんの 靴と長く付き合ってもらえますように
との思いが詰まっています

この特徴である釦は最大の難所でもありました

靴は 平面パーツを組合せて立体化していきます
釦穴をかがる工程も平面でなければ出来ません

革の厚み絶 妙な穴の位置 糸の調子など……
履いた姿を想定しての作業は 職人の勘だけが頼りです
実はミシンを二台壊してしまったほど険しい道のりでした

さらに 新作は傷がつきやすく湿気が苦手な
扱いの繊細な革です

作り手の苦労は想像に難くないことですが
見事に確かな技術力で応えていただきました

艶やかなパテント革は無変化を楽しむ素材です
私たちは インディゴに代表するよう
身につけていく中で変化を楽しむことを大切にしてきました
これは真逆なのではと 捉えられるかもしれません

しかし 基となる革が上質であり初めて贅沢な表情は生まれるのです

この靴は 素材も 仕立ても
見えないところまで しっかりと作られています

これは 私たちのものづくりの根っこと同じことです

日々の空気をしなやかにまとう
そんな一歩になることを願っています